高知県内の「中古マンション、中古戸建て、土地」の相場と不動産売却事例をみてみましょう。
先に結論をいうと、高知県内に売却用の不動産を保有している個人は、早めに売却活動に着手したほうがよいでしょう。各種の不動産価格に最も大きな影響を与えている地価の下落が止まりません。
新設住宅着工戸数が乱高下を繰り返しているので、下落トレンドに転じるかもしれません。日本人は新築志向が強く、中古住宅は人気がないため、新築住宅の価格が下がる前に中古住宅価格が下落する可能性があります。
高知県内の不動産オーナーには、売却予定の不動産の査定を済ませておくことを強くおすすめします。査定額がわかれば資金計画を立てることができますし、手放す決断をしたらすぐに売却活動を始めることができるからです。
家計で最大の資産である不動産を守ることができるのは、オーナーだけです。自衛策を講じる方向に動き出しましょう。
- 高知県内に売却用の土地を持っている方は、すぐに売却活動に着手したほうがよい
- 高知県の不動産価格は、回復するまでにまだ長い時間がかかる
- 半年後や1年後に売るなら、「今」売ってしまったほうがよい
高知県の不動産の全体的な話題
不動産の種類ごとの動向をみる前に、高知県内の不動産全体に影響を与えそうな出来事を紹介します。
不動産価格はその地域の経済情勢に左右されます。経済が上向けば不動産価格は上昇し、不景気になれば下落します。
高知県内に売却用の不動産を保有している方は、高知県経済を注視しましょう。
高知県経済にプラスになるニュース2題
高知県経済にプラスになるニュースを2つ紹介します。
キャンプ用品大手のスノーピーク社は2019年4月に、高知県土佐清水市に直営のキャンプ場「スノーピーク土佐清水キャンプフィールド」を開きました。敷地面積は東京ドーム半分ほどの2万5千平方メートルで、60張りのテントを設営することができます。アウトドア施設としてはかなり大きな規模です。
立地も魅力的です。キャンプ場は足摺宇和海国立公園内にあり、海を望みながらバーベキューやテント生活を楽しむことができます。
しかも国立競技場を設計した世界的な建築科、隈研吾氏がデザインした移動式住居「住箱」も設置されます。
スノーピークはキャンパーたちの憧れのブランドなので、全国のアウトドアファンが土佐清水市に興味を持つでしょう。高知県の知名度が上がることは経済にプラスになります。
もう一つ嬉しいニュースは、2018年に高知県を訪れた県外観光客数が441万2千人、前年比0.1%増となり、2年連続で過去最高を更新したことです。7月の県外観光客数こそ西日本豪雨の影響で前年より2割落ち込みましたが、それ以外の月では新しい観光施設や秋以降の観光イベントが奏功し記録更新できました。
新しい観光施設とは、高知市の県立坂本龍馬記念館の新装や、室戸市のむろと廃校水族館などで、いずれも年前半の県外観光客数増加に貢献しました。
10月には高知城の光のイベントがヒットして、観光業の立て直しに成功しました。
高知県のような地方の県にとって、観光業は経済の起爆剤であり経済の柱です。そのため他の地方県も観光客の取り込みに躍起になっています。観光客の争奪戦が厳しさを増すなかで、0.1%の微増とはいえ自然災害に遭いながらも過去最高を更新できたことは意義深いことです。
観光地としての知名度が高まれば不動産価格の押し上げ要因になるので、このような状況は不動産オーナーとしても好感を持てます。
ただ高知県の場合、手放しで喜べない事情もあります。
高知県経済にマイナスになるニュース2題
続いて、高知県経済にマイナスになる話題を2つ紹介します。
高知県宿毛市の宿毛フェリーが2019年2月、宿毛市と大分県佐伯市を結ぶ航路の再開を断念しました。
宿毛フェリーは1日3往復していましたが、燃料の高騰から採算性が悪化し2018年10月から運航を休止していました。フェリー「ニューあしずり」はすでに差し押さえられていて、仮に差し押さえが解除されても検査費用を工面することが難しいため、再開を断念せざるを得ませんでした。
宿毛フェリーは四国と九州を結ぶ重要な航路なので、それが失われることは経済的な打撃になります。
また、交通網が縮小すると地元経済が衰退しているイメージが広がります。このことによって企業経営者や投資家のマインドが冷え込めば、実質的な損失以上のダメージになるでしょう。
2つ目のマイナスニュースは、財務省高知財務事務所が2019年4月に公表した「高知県内経済概況2019年4月」です。同事務所は県内経済を「緩やかに持ち直している」と判断しました。これは前回の2019年1月と同じ判断です。
また新設住宅着工戸数では、2019年2月は前年同月比76.2%増と急増しました。
これだけみると「横ばい」または「好調」という印象を持ちますが、詳細をみると楽観できる状況ではないことがわかります。
高知県内の新設住宅着工戸数の前年同月比の推移は、次のようになっています。
●2018年 | ||
---|---|---|
1月 | 2月 | 3月 |
40.6%増 | △38.7%減 | △19.3%減 |
4月 | 5月 | 6月 |
△36.5減 | 44.3%増 | 2.3%増 |
7月 | 8月 | 9月 |
12.4%増 | △23.1%減 | △14.7%減 |
10月 | 11月 | 12月 |
45.7%増 | 4.4%増 | 11.3%増 |
●2019年 | ||
1月 | 2月 | |
△12.1%減 | 76.2%増 |
乱高下を繰り返していることがわかります。コンスタントな注文が少なく、単発の注文が集中したあと、しばらく停滞が続いてしまうのです。
ただ、単発でも新設住宅の注文があることは、不動産オーナーにとっては「一縷(いちる)の望み」になります。日本人の多くは新築を好み中古住宅を敬遠しますが、新築に手が届かないと判断した人が中古住宅市場に流れてくる可能性があるからです。
住宅需要が存在していることは確かです。
だから「売るなら今」といえるのです。
新設住宅着工戸数が「乱高下」から「単純な下落」に転じれば、それは住宅購入意欲自体が減少したことを意味し、消費者は中古住宅にも関心を示さなくなります。
そうなると、中古マンションや中古戸建ての販売価格を大幅に下げないと売れなくなるでしょう。いわゆる「投げ売り」することになり、不動産オーナーとしては最悪の事態ということになります。
高知県経済は規模が小さいだけに「危険」
内閣府の県民経済計算によると、高知県の2015年の県内総生産は2.4兆円で、都道府県ランキングは46位でした。その下には1.8兆円の鳥取県しかいません。
高知県の上位3県は、43位徳島県3.1兆円、44位佐賀県2.8兆円、45位島根県2.6兆円でした。
2014年から2015年にかけての成長率では、高知県は3.0%増、27位と健闘していますが、経済規模の小ささは不動産価格には明らかにマイナス要素です。
日本経済には今、2019年10月の消費増税や2020年夏の東京オリンピック・パラリンピックの終了など「大きな懸念」が控えています。また株式市場でも、2018年10月に24,000円台にのった日経平均は、2019年6月は21,000円台を大きく割り込んでいます。
好景気は都会から始まり、不景気は地方から始まります。したがって、東京圏、名古屋圏、大阪圏ならば「大きな懸念」を持ちこたえることができても、高知県経済は打撃を受けるかもしれません。
県経済が悪化すれば不動産価格が下落するので、あせった不動産オーナーが投げ売りを始めると、それがさらに不動産価格の下落を招くという悪循環に陥りかねません。
そうなる前に不動産オーナーはどのような対策をとるべきか真剣に考えるようにしてください。
高知県の中古マンションの売買状況
それでは不動産の種類ごとに市場の動向をみていきましょう。
中古マンションの売買状況ですが、高知県でしっかりした市場が形成されているのは高知市だけです。
唯一市場が形成されている高知市1,823万円
不動産会社が公開しているデータによると、高知市内の中古マンションの平均価格は1,823万円です。
別の不動産会社は、高知市内の中古マンションの延べ床面積別の平均価格を算出していて、次のとおりです。
- 61~70平方メートル:1,566万円
- 71~80平方メートル:1,999万円
- 81~90平方メートル:1,300万円
- 91~100平方メートル:2.405万円
- 101平方メートル~:2,480万円
「やや狭め」の61~70平方メートルでも1,500万円を超えていて、「十分広め」の91平方メートル以上では2,000万円を大きく上回っています。
「しっかりした値」がついているので、これから高知市内のマンションを売却しようと考えている方は安堵(あんど)できるのではないでしょうか。
それでは次に、個別の物件を詳しくみていきましょう。
高知市薊野西町3丁目の9階100平方メートル4LDKが2,480万円
高知市薊野西町3丁目にある11階建て全73戸のマンションの9階、100平方メートル4LDKの部屋が2,480万円で売りに出ています。2005年11月完成です。
9階ではありますが、周囲に高い建物がないので眺望は良好です。100平方メートルもあるので居室を4つ確保してもそれぞれの部屋は狭くありません。リビングダイニングも20帖とゆったりしています。キッチンは人気の対面式です。
マンションのグレードとしては中レベルですが、エントランスが広々していて豪華な雰囲気を味わうことができます。
高知市薊野西町3丁目はJR土讃線・薊野駅から500メートルの場所にあります。薊野駅の次の駅は高知駅です。
薊野西町3丁目は広大な住宅街の一角をなしていて、周囲にはヤマダ電機、ドラッグストア、ホームセンター、ブックオフ、スーパースポーツゼビオ、スターバックス、回転寿司店などがあり小売・飲食店が充実しています。
半径1キロ圏内には、いずみの病院、きんろう病院、福田心臓・消化器内科といった医療機関があるほか、高知銀行や高知信用金庫の支店もあります。
また久万川まで100メートルなので、水のある景色を堪能しながら散歩することができます。
築10年以上を経過していますが、物件には古さは感じられず、住環境を考え合わせると2,480万円は妥当な金額といえるでしょう。
高知駅まで1.2キロ、9階69平方メートル3LDKが1,200万円
高知市比島町2丁目にある16階建て全284戸の有名ブランドのマンションの9階、69平方メートル3LDKの部屋が1,200万円で売りに出ています。1993年3月完成です。
エントランスが専用の別棟になっていて、マンションの本体建物と「渡り廊下」でつながっています。エントランスの建物はドーム状でホールのようです。こうした豪華設備は、大規模マンションならではといえるでしょう。このマンションは地域のランドマーク的な建物になっていて、住人の所有欲を満たしてくれます。
69平方メートルながらレイアウトを工夫して3部屋を確保しているので、家族世帯でも問題ありません。
比島町2丁目はJR高知駅から500メートルほどの場所にあり、学校、商業施設、病院がそろっていて生活の利便性は申し分ありません。
築25年以上経過していますが、1,200万円の価値は十分あります。
高知県の中古戸建ての売買状況
高知県民は戸建て志向が強い県民性ということができるでしょう。高知県内の6の市町で中古戸建て市場が形成されています。
6市町の中古戸建て市場の動向
高知県内で市場が形成されている6の市町の中古戸建て平均価格は次のとおりです。
- 高知市:1,931万円
- 南国市:2,359万円
- 土佐市:2,004万円
- 香南市:1,414万円
- 香美市:1,222万円
- いの町:2,045万円
売りに出ている物件をみてみましょう。
高知市横浜西町の242平方メートル5SKが3,600万円
高知市横浜西町にある木造2階建て、土地面積1,205平方メートル、延べ床面積242平方メートル5SKの豪邸が3,600万円で売りに出ています。1992年10月完成です。
土地の広さと敷地を囲む壁が目を引く豪邸です。門をくぐると見事な庭木が出迎えてくれます。
居間は四方に廊下がついていて、廊下と庭の間には縁側があります。居間と廊下を仕切るのは障子です。この物件には「日本の家」を感じます。
築25年以上経過しているので、キッチンの設備はそれなりですが、スペースが広く食器棚が大きいので快適です。
浴室は改装されていて、タイル張りのリッチな造りです。庭を眺めることができる大きな窓がついていて、湯につかりながら日光浴を楽しめます。「ほぼ露天風呂」といったところでしょうか。
敷地内にはひと回り小さい2階建ての家があります。「近くに住みたいけど、同居は避けたい」という希望を持つ3世帯家族によさそうです。
高知市横浜西町は、鏡川などの複数の川が合流した河口近くにあり、太平洋まで3キロほどのウォーターフロントの街です。JR高知駅までは6キロとやや離れていますが、近くには保育園、学校、横浜病院、商業施設などがあるので不便を感じることはないでしょう。
3,600万円で豪邸に住むことができるのは、地方の人の特権といえるでしょう。
四万十市古津賀の122平方メートル6DKが1,498万円
四万十市古津賀にある木造2階建て、土地面積206平方メートル、延べ床面積122平方メートル6DKが1,498万円で売りに出ています。1975年9月完成です。
築40年以上経過している物件なので、建物は「それなり」です。この家の最大の魅力は、四万十川沿いの四万十市古津賀に建っていることでしょう。
四万十川は、高知県の西部を流れる全長196キロの一級河川で、本流に大規模ダムがないので水は透き通り、豊かな動植物を育んでいます。「日本最後の清流」とか「日本3大清流のひとつ」と呼ばれ、名水百選と秘境百選にも選ばれています。
四万十市古津賀は小規模ながら住宅街を形成していて、学校、公園、郵便局、商業施設、温泉施設などがあります。四万十市立市民病院まで1キロほどです。
また地区内には土佐くろしお鉄道(四万十くろしおライン)・古津賀駅もあります。
自然豊かな田舎への移住を検討している都会のシニアに喜ばれそうな物件です。
香美市土佐山田町の120平方メートル5SLDKが2,980万円
香美市土佐山田町にある木造2階建て、土地面積209平方メートル、延べ床面積120平方メートル5SLDKが2,980万円で売りに出ています。
2018年3月に完成したばかりの家で「ほぼ新築」です。
この物件は住宅街のなかにありながら土地面積が200平方メートルを超えているので、ガーデニングや家庭菜園を思う存分楽しめます。延べ床面積が120平方メートルもあるので、5部屋を取っていてもリビングダイニングは22帖もあります。
対面式のキッチンは今風にカウンターがついているタイプです。トイレ、浴室、洗面台の水回りは最新式の設備が設置されています。
香美市土佐山田町は物部川に面した地区で大規模な住宅街の一角を占めています。学校や病院、香美市役所、高知県立のいち動物公園などの公共施設へのアクセスが良好です。
JR土讃線・土佐山田駅まで1キロ圏内です。土佐山田駅から高知駅までは特急で13分、各駅停車で30分ほどとなっています。
また、土佐山田町から高地竜馬空港までは道路距離で7キロ、自動車で12分ほどなので、空の玄関口の街でもあります。
温暖な黒潮が流れる太平洋にも近く、気候に恵まれた土地です。
これだけ住環境が整っている築浅物件なので、約3,000万円の値段は妥当でしょう。
高知県の土地の売買状況
高知県内に売却用の土地を持っている方は、すぐに売却活動に着手したほうがよいでしょう。高知県内の土地市場には地価が上がる要因はほとんどなく、逆に地価が下がる要因はたくさんあります。
今売却しても、希望する額では売れないでしょう。しかし売却を延期すれば「あのとき売っていればよかった」と後悔することになりかねません。
もちろん土地の価格は、個別事情が大きく反映します。したがって公示地価が不調な高知県内であっても、「地点」をみれば地価が上昇している土地もあります。
しかし土地オーナーが、自分の土地がそのような「ラッキーな地点」になると期待するのはリスキーです。現状をシビアにとらえ売却活動に着手する必要があります。
県庁所在地の高知市でも「全滅」
2018年の高知県の公示地価は、とても残念な結果になってしまいました。
全市町村のすべての指標が前年割れでした。高知県が作成した「2018年高知県地価調査市町村別平均変動率表」はマイナスを示す「△」が並びました。
高知県全体の用途ごとの平均変動率(前年比)は、全用途△0.8%減、住宅地△0.8%減、商業地△1.0%減、工業地△0.5%減と、4指標とも前年割れとなる「全滅」でした。
そして高知県の公示地価が深刻なのは、本来は「プライスリーダー」にならなければならない県庁所在地の高知市が不振にあえいでいるところです。
高知市は、全用途△0.5%減、住宅地△0.5%減、商業地△0.6%減、工業地△1.1%減でした。工業地に至っては、高知県全体の平均変動率より悪い数字でした。
2018年公示地価の高知県と高知市の用途別の1平方メートル当たり平均価格をみてみましょう。
- 全用途42,500円/平方メートル、住宅地30,800円/平方メートル
- 商業地71,600円/平方メートル、工業地16,000円/平方メートル
- 全用途94,200円/平方メートル(2.2倍)、住宅地70,900円/平方メートル(2.3倍)
- 商業地135,400円/平方メートル(1.9倍)、工業地26,900円/平方メートル(1.7倍)
( )の数字は、「高知市の地価が高知県の地価の何倍か」を示したものです。決して好調とはいえない高知市の公示地価ですが、それでも県平均の2倍ほどの価格になっていることがわかります。
高知市以外の自治体の公示地価の「惨状」はこの数字からも推測できてしまいます。
「経済圏」をつくれていない
他県では、県庁所在地の市が隣接自治体とともに経済圏をつくって発展するところもみられますが、高知市と周辺自治体はそうはなっていません。
高知市に接している自治体は、土佐市、南国市、土佐町、いの町があり、それぞれの公示地価は次のとおりです。
- 土佐市の全用途は△1.6%減、住宅地は△1.4%減、商業地は△2.1%減。
- 南国市の全用途は△0.4%減、住宅地は△0.2%減、商業地は△0.8%減。
- 土佐町の全用途は△0.9%減、住宅地は△0.8%減、商業地は△1.1%減。
- いの町の全用途は△0.5%減、住宅地は△0.4%減、商業地は△0.9%減。
南国市の人口は高知県内で2位ですが、それでも上記のとおりです。
高知市の人口は331,414人(2018年)で、2位南国市の47,294人の7倍になります。しかしその高知市でも毎年約2,000人ずつ減っています。
人口が減れば住宅地の需要は弱まるので、地価は下がります。県庁所在地で人口減と地価下落が起きているので、周辺自治体で同じことが起きても不思議はありません。
強くない高知市が独り勝ち状態
先ほどみたとおり、高知市の公示地価は決して強くありません。しかし高知県内を見渡すと、高知市の独り勝ち状態です。
2018年公示地価の高知県内の地点別の住宅地価で最も高かったのは、「高知市一ツ橋町2丁目24番」と「高知市上町2丁目247番8外」の126,000円/平方メートルでした(同率1位)。3位は「高知市昭和町1302番」117,000円/平方メートルで、以下10位まで高知市が独占しました。
商業地価ランキングもトップ10はすべて高知市です。ベスト3は次のとおりです。
1位 |
「高知市本町3丁目65番(高知放送南館)」 250,000円/平方メートル |
---|---|
2位 |
「高知市帯屋町2丁目28(オパールビル・門田鰹節本店等)」 244,000円/平方メートル |
3位 |
「高知市追手筋1丁目119番(パンダビル)」 227,000円/平方メートル |
地点ごとにみると、平均変動率(前年比)がプラスになったところもあります。
住宅地で平均変動率が最も高かったのは、「高知市中万々885番7」の2.8%増でした。
商業地で平均変動率が最も高かったのは、「高知市北本町4丁目105番2」の0.7%増でした。
高知市以外で健闘している地点
平均変動率(前年比)の地点別ランキングでは、高知市以外で健闘している地点もありました。
住宅地では「南国市大埇字榎田甲1100番」が2.4%増で2位でした。「香美市土佐山田町字長谷川丸160番9外」は0.5%増で5位でした。
まとめ~「よい土地」でも高くならない現実
穏やかな気候に恵まれた田舎に移り住みたい人にとって、高知県は有力な候補地になるはずです。また高知県民も土地柄のよさや住みやすさを日々実感していることでしょう。
ただ高知県は四国のなかで最も経済規模が小さく、本州と離れていることから不動産価格は厳しい状況が続いています。
すでに査定を済ませている人のなかには、査定額があまりに低額だったため、売却を棚上げしている人もいるでしょう。しかし高知県の不動産価格は、回復するまでにまだ長い時間がかかります。半年後や1年後に売るなら、「今」売ってしまったほうがよいでしょう。
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